綿棒から考える、地球に優しい暮らし方

突然ですが、みなさん日常的に綿棒は使いますか?

私は、化粧や耳のお手入れによく使うので、数日は使わずにいけても、数週間経つと「耳が気持ち悪い!」となるタイプなのですが、(そんなことはどうでもいい) まさかイタリアに来て、綿棒を手に入れるのにここまで苦労するとは思ってもいませんでした。(30件目くらいの小さなスーパーでやっとゲット)

綿棒が売ってないないイタリア。なぜ。

欧州では、欧州議会の決定によりストローやコップをはじめとし、綿棒も(!)プラスチック削減のため使用が禁止されているのです。(日本語BBC

海洋生物の保護のために、欧州加盟国は2029年までにペットボトルの90%の収集目標を達成する必要があり、2025年までに少なくとも25%、2030年までに30%の削減を目指しているそうです。 その取組の一貫として、2019年に以下のプラスチック製品の使用を禁止することが議会決定されました。 ・使い捨てプラスチックカトラリー(フォーク、ナイフ、スプーン、箸) ・使い捨てプラスチックプレート ・プラスチックストロー ・プラスチック製の綿棒スティック ・プラスチック製のバルーンスティック ・オキソ分解性プラスチックおよび食品容器と発泡スチロールカップ

法律は最終的に、プラスチック製のコップ、ウェットティッシュ、生理用ナプキンなどの他の製品と同様の対応をしていく予定があるそうです。

私が一番びっくりした点は、食事に関するコップやストローならまだしも、生理用ナプキンや綿棒など衛生用品にまで影響が及んでいるところです。

個人的な感覚としては、衛生用品は「他すべてのものを減らしてもなお対応が必要な際」に手を付ける印象なのですが、事態はそういうフェーズなのかもしれないと、日本にいる頃には抱かなかった危機感を抱くようになりました。

イタリアの分別

日常生活でプラスチックを使用する機会は、意識せざるを得ないほどに減りました。 生鮮食品のパッケージ、洗剤や包袋はほとんどが紙製です。 レジ袋やペットボトルはすべて再生可能なプラスチックを使用します。 f:id:mihorunrun:20211118070708j:plain

不必要にプラスチックのケースを用いてテイクアウトを提供するお店は、Googleレビューで批判されます。

私が利用したテイクアウトのお店(レビュー数1500件もある人気店)では

Couldn't you replace all that plastic with compostable containers?

というコメントとともに、★2の評価をされていました。 レビュー欄にプラスチック面で酷評されているのを、日本では見たことがない気がする。

美しい欧州

研究や仕事に追われながらも、イタリア国内やフランスなどできる限り多くの地を訪れています。 どこの自然も美しく、海も川もお水の透明度が段違いです。 これも、欧州各国・国民の意識の高さゆえだなと、見る度に実感します。

決して美しいとはいえない東京の海や川。帰国後、日本で自分が生活する中でできることを考えていきたいです。

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お水が透明すぎて鴨が浮いて見える

同じ地球をシェアしているのに、これまでプラスチックの排出量を意識してこなかった自分の過去の態度や考えが恥ずかしく、 少しでも、地球に住む一人の人間として、地球に優しく生きていたいと日々考えさせられる毎日です。

脱炭素やESG投資

最近は日本でも、サステナビリティや脱炭素、ESG投資といったワードが目立つようになってきたと(日本のニュースを見ながら)感じます。

地球に優しい企業が、これから生き残っていくのかもしれません。

イタリアでの生活を機に、エネルギー・環境政策にはかなり興味を抱いてきています。おすすめの本や教材などあれば教えてください☺ 以下はまだ読めていない積読たちです。

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次は、研究か仕事のことを書きたいと思ったり、いやでもニースやモナコ、イタリアの旅のことも書きたいと思ったり、下書きばかりが増えるブログになりつつあります笑

Ciao Ciao!